「数秘術」の始まりは
古代ギリシャの哲学者ピタゴラスである
とされています。
数秘術には色々な種類がありますが
ひとつだけ共通する考えがあります。
それは
それぞれの数字には必ず意味があり、
全てを数字で表すことが出来る
という考えです。
この考えを生み出した人物こそが
ピタゴラスでした。
ピタゴラスは
なぜこの考えに至ったのでしょうか?
そして「数字の学問」である数秘術は
どのようにして始まったのでしょうか。
ピタゴラスの経歴や人物像から
解き明かしてみたいと思います。
- ピタゴラスの人物像
- ピタゴラス数秘術の特徴
·ピタゴラスの人物像
ピタゴラスは紀元前6世紀頃
(紀元前582年~紀元前496年と言われています)
古代ギリシャのサモス島で
宝石細工師の息子として生まれました。
ピタゴラスは大人になると
知識を得るために世界へ放浪の旅へと出ます。
エジプトでは幾何学
フェニキアでは数学
カルディアでは天文学
ゾロアスター教にて宗教学などを
学んだとされています。
ヨーロッパと中心として
世界各国を旅をして回っていたそうです。
そして20年以上経ったころ
イタリアの南東にあるクロトンという街で
「ピタゴラス教団」という団体を立ち上げます。
そこで「数秘術」の研究がなされました。
特に数秘術に影響を与えたとされるのは
ピタゴラスがエジプトにて学んだ
「輪廻転生」の考えです。
実は哲学者と名乗り始めたのは
ピタゴラスが初めてでした。
ピタゴラスも数多くの人が挑戦してきた
「この世はどのように成り立つのか」
という問いに答えを見つけようとした一人です。
きっとこの問いこそが
ピタゴラスが「数秘術」の基礎を築くに至った
キッカケになったとされています。
·ピタゴラス数秘術の特徴
ピタゴラス数秘術は現代において
あまり馴染みのあるものではありません。
正直申し上げますと
あまり実用的でもありません。
理由は
・研究するものである
・現代の悩みとはズレがある
からです。
一体どのような特徴があるのでしょうか?
実はカバラ数秘術や現代数秘術で使われる
「多様な計算方式」は
ピタゴラス数秘術には存在しません。
1とは何か?
2は?3は?
とそれぞれ深く考えていきます。
どちらかと言うと学問という捉え方に近く
研究するには面白いですが
あまり実践的ではないのです。
また他の数秘術と比べて
ピタゴラス数秘術の特徴とする点は
「ゾロ目をとらない」こと。
代わり···というわけではありませんが
10の意味を大切にしています。
「宇宙」や「完全」という意味があります。
1~10までの数字に意味があるという点では
「生命の樹」の考え方の方が近いかもしれません。
つまり1~10までの数字をみながら
人生の行方を読み解いていくというのが
ピタゴラス数秘術の特徴です。